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4月3日 生きびな祭(いきびなまつり)
当地ではようやく雪解けが進み、春の訪れを実感できる陽気となってまいりました。飛騨地方の春の風物詩でもある当社の年中行事『生きびな祭(いきびなまつり)』を恒例により今年も4月3日に斎行いたします。
生きびな祭とは、戦後、女性の気品と幸福を祈念するお祭りとして始まり、現在では五穀豊穣と女性幸福を祈念する華やかなお祭りとして定着しております。飛騨地方は寒冷地のため旧暦(約ひと月遅れ)でひな祭が行われます。当社では毎年4月3日に飛騨一円より未婚の女性9名が『生きびな様(いきびなさま)』に選ばれ、内裏、后、左大臣、右大臣、五人官女に扮し、氏子が扮する赤鬼や青鬼(露払い)、お囃子として奉仕する伶人や神楽方、幼子である稚児や巫子等と共に神社周辺(高山市一之宮町内)を練り歩きます。その後、生きびな様は本殿での祭典と特設舞台での餅まきに奉仕します。神門前特設舞台からの餅まきでは、五穀豊穣と女性幸福を祈念した小さな菱餅と繭だんごがまかれ、多くの参拝客で賑わいます。
最近では、同郷出身の人気作家・米澤穂信氏の小説『遠まわりする雛』のモチーフとしても注目を集めています。※同作品は平成24年に『氷菓』としてTVアニメ化されました。
第64回 生きびな祭
【日にち】平成27年4月3日(金)
【時 間】10:30~ 地元特産品の展示販売(神社境内にて)
13:00~ 生きびな行列(参集殿出発)
14:00~ 祭典(本殿にて)
14:40~ 記念撮影(神門内にて)
15:00~ 生きびな様紹介・表彰式(神門前特設舞台にて)
15:20~ 生きびな様による餅まき(神門前特設舞台にて)
15:40 終了
※写真は第63回 生きびな祭の様子です
2015年3月29日 10:06 AM