• 飛騨の大祭-大祭高札除幕式ー

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    さる平成二十六年十一月二十三(日)に斎行いたしました新嘗祭の後、境内入口の脇にて『大祭高札除幕式』を執り行いました。高札は大祭斎行を広く周知するための象徴的なものです。

     

    この大祭とは飛騨地方において「飛騨の大祭(たいさい)」または「飛騨の大まつり」と呼ばれる神事で、主催する神社が飛騨国中の神々を招請して天下泰平・五穀豊穣を祈念する大祭です。

     

    その起源は大原騒動(江戸時代に飛騨国で発生した大規模な一揆)で荒破した社殿の大造営を行った当社が、安永八年(一七七九)の竣工遷座奉祝祭で飛騨国中の代表神社を招請して斎行した三日間に及ぶ大まつりであると云われ、大原騒動で疲弊した人々の心機を奮い起こした様子から〝世相の凶(あ)しきを吉に返す世直しの大まつり〟として、飛騨各地の神社において不景気の時や異変の後に斎行されてきました。近年では平成二十三年に櫻山八幡宮(高山市)で特に『鎮火・震災復興』を祈念した大祭が、本年五月には

    大津神社(飛騨市)で大祭が斎行されたばかりです。

     

     

     さて、当社においては五十七年振りとなる『飛騨の大祭』を平成二十九年五月三日(水)から六日(土)までの四日間にわたり斎行いたします。いまだ道半ばである東日本大震災の復興はもとより各地の鎮災、景気の回復など、飛騨地方のみならず多くの方々と共に世の中が前向きで希望に満ち溢れたものとなるべく祈念し、飛騨国一之宮の格式をもって厳粛かつ盛大に『飛騨の大祭』を斎行いたしたく存じます。

    2014年12月16日

     

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